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日本の年金について「年金の支給開始年齢」

 今回は日本の年金の支給開始年齢について紹介します。

 まず日本の公的年金ですが、全国民が加入する国民年金(基礎年金部分)とサラリーマンや公務員、学校の先生が加入する厚生年金(基礎年金の上乗せ部分)と2種類の年金がある点です。公務員、学校の先生が加入するのは各共済組合が運営する共済年金ですが、2015年10月に厚生年金の一部として一本化されました。(尚手続についてはまだ別々に行われています。)
 このことは豪州年金にも社会保障制度として提供されるAge Pensionと、サラリーマンなどが加入できる退職年金保証制度として提供されるスーパーアニュエーションの2種類の年金があることと似ています。

 国民年金については支給開始年齢が65歳で固定されています。サラリーマンの主婦、自営業者など、国民年金だけ加入していた方は65歳から基礎年金を受給します。(図2)

 一方厚生年金、共済年金については受給開始年齢が60歳から65歳の間で誕生年によって分けられています。それが下記一覧表になります。

               ~1953(1958)年4月1日生まれ:60才
1953(1958)年4月2日~1955(1960)年4月1日生まれ:61才
1955(1960)年4月2日~1957(1962)年4月1日生まれ:62才
1957(1962)年4月2日~1959(1964)年4月1日生まれ:63才
1959(1964)年4月2日~1961(1966)年4月1日生まれ:64才
1961(1966)年4月2日生まれ~                        :65才

<図1:厚生年金・共済年金支給開始年齢> ※カッコ内は厚生年金における女性の場合

 例えば1958年8月30日生まれのサラリーマンの男性は63歳から厚生年金部分を受給し、65歳時に基礎年金部分が追加されます(図3)。女性は誕生年が男性に比べ5年遅くなっています。(ただし共済年金に加入している女性については男性誕生年と同じ)

       =[国民(基礎)年金]======>
      ▲
      65歳

  <図2:国民年金だけのケース>
    ※65歳から基礎年金のみ受給します

 

   =[厚生年金]============>
       =[国民(基礎)年金]======>
  ▲   ▲
 63歳  65歳

  <図3:1958年8月30日生まれのサラリーマン男性のケース>
   ※63歳から厚生年金を受給し、65歳から基礎年金が追加されます

 こうした受給開始年齢を基準として、年金の繰上げ(最大60歳から)・繰下げ(最大70歳まで)請求を国民年金、厚生年金(共済年金)それぞれに適用することができます(一部例外あり)。ただし年金の繰上げ・繰下げ申請によって生涯に渡る年金受給額は増減されます。繰上げ・繰下げについてはまた別の機会に紹介したいと思います。