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加給年金と振替加算について

 加給年金とは、厚生年金、共済年金の被保険者(サラリーマン、公務員、学校の先生、等)である期間が20年以上ある人が、65歳(または定額部分支給開始年齢)に達した時点で、その人に生計を維持されている配偶者(65歳以下)または子(18歳以下)がいる場合に支給される年金です。この制度は年金を受給する年齢になったにもかかわらず扶養すべき配偶者や子がいる場合の救済措置のためのもので、老齢年金に上乗せされるお得な制度です。海外では家族年金とも呼ばれます。受給期間は60~65歳(被保険者の生年月日により異なります)から配偶者が65歳になるまでの期間です。要件としては配偶者の収入が年間850万円以下である必要があります。国籍は問いませんので配偶者が日本人でなくても受給できます。

 一方振替加算とは配偶者が65才となって加給年金の支給が停止後、加給年金に代わって配偶者に支給される年金です。ただし、①配偶者が日本の年金に以前加入していて65歳から基礎年金を受給できること、②昭和41(1966年)年4月1日以前の生まれであること、が必要です。金額は加給年金に比べると減額されますが、生涯に渡って配偶者に支給されます。受給額ですが、厚生年金加入期間が20年の場合加給年金が年間約39万円、振替加算が最大で年間約20万円(配偶者の生年月日により異なる)となります。

  加給年金、振替加算とも受給要件として上述の通り厚生年金加入期間が20年以上必要となりますが、オーストラリア移住者については日豪間の社会保障協定により厚生年金とオーストラリア年金加入期間を通算することができます。例えば以前日本で5年間サラリーマンをしていて会社の厚生年金に加入していた方が、オーストラリア移住後オーストラリア年金に20年間加入していた場合、日豪の通算年金加入期間は25年となるので加給年金、振替加算の加入要件を満たしていることになります。但しその場合の受給額は日本の厚生年金に20年加入していた場合の金額の4分の1(5年/20年)となります。(つまり39万円×1/4=約10万円となります)

  手続ですが老齢年金と一括して申請することも別々に申請することも可能です。例えばうっかり申請手続きを忘れていた場合は過去に遡って請求できます。